【後編】平均年齢22歳の映像制作会社「トウメイモード」取締役で映像作家のオカダトウイチロウインタビュー

 

立命館大学在学時から、「感覚ピエロ」「ドラマストア」「ドラマチックアラスカ」ら人気インディーズバンドのミュージックビデオの制作を手がけ、知る人ぞ知る映像作家だったオカダトウイチロウさん。

私は彼の作品のファンで、以前から動向を気にかけてはいたのですが、なんと大学卒業を待たずに仲間と東京で株式会社を設立したとのこと。

なんかめっちゃ面白そうなかほりがプンプンしてる……

これは話を聞かなければなりますまい。

前編は株式会社トウメイモード取締役としてのお話、中編はMV監督をはじめたきっかけのお話を伺いましたが、最終回は映像作家としてのオカダトウイチロウさんが映像作家としてのポリシーや野望を中心に話していただいています。


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オカダトウイチロウ最新監督作

 

 


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お金のかけなさ加減を技術で補ってやろう

 

—トウイチロウさんの作品は、アーティストの最もかっこいい姿を細かいカット割りで魅力的に切り取っている正統派MVが多いという印象があります。

 

オカダトウイチロウ:元々僕は考え方として技術先行タイプで。 上手に撮ろう、綺麗に撮ろうっていうところからはじまっている。 それが一通りできたというと、驕りと思われるかもしれないですけど…

安い予算の中でずっとやってきたことで、お金のかけなさ加減を技術で補ってやろうみたいなところもあったので、そう言っていただけると嬉しいです。

 

—インディーズのMV(ミュージックビデオ)は、少ないカットでアイデア勝負という作品が多い印象なのですが、トウイチロウさんはあまりやらないですよね。

 

オカダトウイチロウ:ワンカット撮影っていうのもやったことはありますが、よっぽどの大どんでん返しでもないとワンカットはやらないですね。

企画としてワンカットの方が良かったりしたら、全然ワンカットでもとります。

「ドラマストア」の至上の空論っていう作品をワンカットで撮っているんですが、これは演奏シーンではなくドラマをワンカットで見せています。

 


チームとして一緒にMVを作っていくけるアーティストをいっぱいつくりたい

 

—撮りたいアーティストとか、撮りたいシチュエーションみたいなものってありますか?

 

オカダトウイチロウ:大きいところとやりたいっていうよりは、岡崎体育と寿司くんだったり、フレデリックとスミス監督だったり、キュウソネコカミと加藤マニ監督みたいな一緒にやってるみたいな関係性を築けるアーティストとやりたいです。

チームとして一緒にMVを作っていく、一生懸命になれるような、そのための苦労は惜しまないっていうアーティストをいっぱいつくりたい。

売れてる売れてないというよりは、そのマインドですね。

一発だけじゃダメな可能性もあるし。

岡崎体育とかは売れてないところから始まってますよね。

それが狙ってできればいいですけど、狙えるもんではないと思うので、信頼しあえるような関係を築けるバンドと沢山出会って、相乗効果を生み出していきたいです。

今回のMVはっていうんじゃなくて、次の次の展開まで狙って一緒に考えて作っていきたい。

ドラマストアとCRAWLICKはずっと継続的に撮らせてもらっていて、結果的にどんどんやりやすくなってくる。

前のがこうだったからこうしようよっていう提案もできる。

 


バンドの邪魔をしない、バンドの商品価値を上げる作品を作りたい

 

—トウイチロウさんがトウメイモードの取締役として、また映像作家として夢はありますか?

 

オカダトウイチロウ:映画が好きですっていうのと同じように、MVが好きですっていう人が増えるような環境を作りたいって思います。

MVを見るんじゃなくて、観てもらえる環境を作りたい。

MVの地位を高めたいっていうのが夢ですね。

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スペースシャワーやMTVのようなMV(ミュージックビデオ)を沢山流しているチャンネルでも、わざわざ番組を作って、このMVはこんなっていう深い考察をすることってない。

今YouTubeでそういう番組を作っていって、MV鑑賞っていう趣味を作っていけたらいいなと。

トウメイモードの代表取締役社長のぶんけいが、ユーチューバーもしていて(17万人のチャンネル登録者数のいるパオパオチャンネルという人気チャンネル)、そこでMVにフォーカスを当てた番組を作ってみようっていう企画をはじめました。

 

—MVを制作する上の信条などありますか?

 

オカダトウイチロウ:MVを撮る人は皆思っているんでしょうけど、バンドに売れてもらいたいっていうマインドでやっています。

バンドの邪魔をしない、バンドの商品価値を上げる作品を作りたいし、バンドのブランディングもできるだけ考えたい。

あと、売れるために作ってるっていうのももちろんあるけど、すごい売れてから見直した時にもいいなあって思える作品を残したいっていうのもあります。

即効性がないって言われるかもしれないけど、世の中に良いものがいっぱい出ていて、そこに埋もれてしまわないようなきちんとしたレベルの高い作品を世に出したい。

逆に良い意味で新しい面が見せられそうなら挑戦したいなとも思います。

同じような作品が並ぶよりはちょっと違うものがあった方が面白い。

まあ、要相談ですけど。笑


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オカダトウイチロウ プロフィール

オカダトウイチロウめぐれる

映像ディレクター / カメラマン

1994年生まれ 映像制作チーム トウメイモード 所属

2013年

・立命館大学映像学部 進学

2014年

・感覚ピエロ「D.B」MV にてMV監督デビュー(with kappa)

2015年

・ドラマチックアラスカ「無理無理無理」MV – 監督
・ テレビ東京系『モヤモヤさまぁ〜ず2』ED

2016年 (22歳)

・映像制作チーム トウメイモード 設立
・ドラマストア「エンドロール」MV – 監督
・関西テレビ「音エモン」 3月度「音エ〜モン」選出
・密会と耳鳴り「最低! 気分屋! 上司○○撲滅!」MV – 監督
・ 関西テレビ「音エモン」 8月度「音エ〜モン」選出 ・リプトン TVCM – カメラマン


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