10月29日、東京。
台風到来による大雨の中、ギャーギャーズが、 9月20日に発売された4thアルバム「ばんぱく」を引っさげて吉祥寺シリバーエレファントでワンマンライブを開催。
めぐれるは本番前の貴重なお時間をいただき、インタビューを敢行しました。
なんと今回インタビュアーはギャーギャーズのファン代表がつお(ex.THEロック大臣ズ)さんです。
ギャーギャーズのライブもプライベートも知り尽くしたがつおさんのおかげで、裏話満載の内容となりました。
ギャーギャーズのコアなファンはますます彼らを好きになりそうな、ギャーギャーズをしらない人も彼らのことを好きになりそうな、仲の良さがひしひしと伝わる、彼らの魅力の片鱗が垣間見える内容になりました。
about ギャーギャーズ
2007年に結成し、2012年よりエキセントリックレコーズ所属。
ファーストフルアルバム『ギャラクティカファントムビーナス』に続き、2015年5月には、フルアルバム『先祖返り』と『逆襲』を2枚同時リリース後、2016年には『ユートピアバルカンサリュート』を一部店舗とライブ会場にて販売、満を持して2017年9月20日に11曲入りフルアルバム『ばんぱく』をリリース!
結成当時と同じメンバーで、現在まで精力的に活動中。その独自の音楽性で結成当初から圧倒的な存在感を放つ。古き良き、大阪の田舎や下町の情景を、匂いをまとったそんな世界観が曲に凝縮されている。
大阪を代表するバンド=「ギャーギャーズ」!!!名実とも呼ばれる日も近い…かもしれない。
レコーディングまでの1週間で8曲作った
がつお:アルバム作るのっていつくらいから決まってたんですか?
蛭田(ひるた):去年の5月くらいにスタジオをおさえて、11月にレコーディング。
半年前に予約しないと取れないレコーディングスタジオだったっていうのもあったけど、はやめに予約して曲作ろうっていうのもあって。
でも結局、アルバムに入ってる11曲の内の3曲は元からあったんやけど(ユートピアバルカンサリュートに収録されていた曲)、レコーディング1週間前の時点で何もできてなかった。
全員:笑
ピッサン:まだいけるまだいけるっていう。
蛭田:作ろうとはしたんやけど、ケツに火がつかないとやらん性格やから。
やらなやらな言うてるうちにレコーディングが来てしもた。
レコーディングは4日おさえてたんやけど、1日あって、1週間ほどあいてから3日っていうスケジュールやって、1日目は元からあった3曲を録って。
がつお:その時点で残り8曲は?
蛭田:できてへん
ピッサン:ケツに火がつくどころか、もうケツボーボーに燃えてるやん。
蛭田:次のレコーディングまでの1週間で8曲作った。
レコーディングする朝にできた曲とかもあって、生まれたてほやほやの状態でレコーディングした。
ピッサン:生まれたてで名前も決まってへん。
蛭田:まだ羊水べちょべちょの状態でレコーディングした。
先に楽器を録ってる横で歌詞書いたりしてたし、今より歌が下手や。
ワクワクさん:まだ歌い慣れてないっていう。
蛭田:でも結局レコーディングは3日でほぼ終わって。
最終日の4日目はマスタリングしかしてへん。
めぐれる:まさかの余裕じゃないですか。
蛭田:前に2枚組出した時に、5日間で24曲録ったこともあるしいけるかと思って。
がつお:前作から1年ちょっとあって、満を持しての発売かと思いきや!
蛭田:11月の時点でできてたし!
ゲッテ:年末のワンマンで全曲やったし!
蛭田:もうライブでやってないのとか、ちょっと忘れてしもた曲とかもある。
全員:笑
出す出す詐欺やんかとかも言われて、さすがにそろそろタイトルをつけなあかんなと思って
がつお:なんで去年の11月にレコーディングが終わってるのに、発売が今年の9月になったんですか?
蛭田:本当は2月ぐらいに発売したかってんけど、はいからさん(発売元レーベルエキセントリックレコードのオーナー)に2月くらいに発売したいです~ていうて、はいはい言うてたんやけど、そのまま連絡がなく2月になって。
連絡したら、ちょっと忙しいから夏ぐらいになってもいいかなって言われたから、5月か6月くらいに連絡して、やっとそこで打ち合わせして。
がつお:アルバムのタイトルが決まったのはいつですか?
蛭田:今年の5月くらいかな?
お客さんから、はよ出してはよ出してってずっと言われてて、出す出す詐欺やんかとかも言われて、さすがにそろそろタイトルをつけなあかんなと思って。
漢字二文字がいいな、去年のワンマンが「アホの万博」やったからそこからとって。
ただ漢字で「万博」にしたら意味も定まりすぎるし、別に万博に対する思い入れとか意味とかもないから、ひらがなで「ばんぱく」にした。
がつお:ジャケットは?
蛭田:それも5月くらいかな?
タクノユウちゃんっていう人に頼んだ。
ファンダンゴでフライヤーとかも描いてる子で、一回立ち飲み屋に一緒に行って話したらわかってくれて、ばっと描いてくれた。
がつお:2月に出すって言ってたのに、5月の時点までアルバムタイトルもジャケットも決まってなかったんすか。
蛭田:5月になるまでアルバムタイトルどころか、曲名もできてなかったで。
がつお:でもアルバムの発売日が決まってからはめっちゃ早かったですよね。
蛭田:アルバムの発売日が19時すぎに決まって、20時にツイッターに載せたろうと思って、コーナンに行って、スダレ買ってペンキ買って、スダレに「ばんぱく」って書いてツイートした。
1時間くらいでさくっと仕上げて。
ほんまはジャケット写真があったら良かったんやけど、まだなかってんな。
ないならないで作ったらええわと思って。
【ギャーギャーズ大拡散希望!】
お待たせしました。
待望のNEWフルアルバム「ばんぱく」
遂に9月20日に全国発売決定!収録曲は「チョップ」や「チルアウト」等々、全11曲!!
夏の終わりの終わらないとこ掴みに
ぶっちぎれてるやつリリース! pic.twitter.com/bPP0kyf3Xs— ギャーギャーズ (@gyaaagyaaaz) 2017年7月30日
ピッサン:公園血だらけみたいになっとったたけど。
がつお:一生懸命掃除しましたよ。
ゲッテ:後でみんなでバケツリレーしてな。
バンド界のしずかちゃんやから
がつお:今のアルバムのPVが何曲か出てますけど、あれもギリギリで作った感じですか?
蛭田:7月に1こ、8月に1こ出した。
松田NAOYA(カメラマン):5月くらいに撮ってます。
蛭田:河内レッズのサクラマサチカくんが出てくれて、撮影は松田NAOYAくんがしてくれた。
がつお:チョップには僕も出ました。
蛭田さんの家で撮影してて、みんな呼ぼうって言って連絡したらメンバー全員来てくれましたもんね。
蛭田:みんな暇やねん。あと、友達が他にいてない。
全員:笑
がつお:いつも一緒にいますもんね。
蛭田さんとゲッテさんって週7くらい一緒にいません?
ゲッテ:いや、最近はそんなに一緒にいてないよ。
週5くらい?
蛭田:前は週7で会ってた。
毎日サッカーゲームしててん。
ゲッテ:同じサッカーゲームを10年間ぐらいしてた。
蛭田:3回くらい勝負して、その後暇やったら風呂に行く。
がつお:風呂大好きですよね?
ライブの日に2回くらいいったりしますよね。
蛭田:バンド界のしずかちゃんやから。
がつお:初耳です。
蛭田:ライブハウスの最寄の銭湯はだいたい覚えてる。
ここ(シルバーエレファント)やったら弁天湯。
ゲッテ:ずっと気になってたけど、スーパー銭湯よりちっちゃい銭湯の方が好きなん?
蛭田:なんでおっさんが質問してるねん!
全員:笑
蛭田:スーパー銭湯ってどこも似てておもんないやろ?
普通の銭湯ってその土地柄が出てる。
銭湯の治安で、その町のことがわかったりするし。
別に知りたいわけでもないけど。笑
がつお:べつに知りたくて行ってる訳でもないですよね?
蛭田:単にリハ終わりにずっとライブハウスにおるんが嫌やねん。
がつお:でも蛭田さんめっちゃ友達多いですよね?
蛭田:なんでやろな?それはほんまにわからんわ。
前はライブで出し切れてないから打ち上げ出て喋ったりしてたんやろけど、今は出し切ってるしもうええかな思って
がつお:ギャーギャーズと仲良くなって一番びっくりしたのは、全然打ち上げ出えへんっていうこと。
めぐれる:へえ意外。
蛭田:なんか最近、ほとんど出えへんくなったな。
昔は出とったんやけどなぁ。
だってライブが打ち上げやん。
自分の言いたい事言ったり、全部さらけ出してぶち上がって。
多分前はライブで出し切れてなかったから、足らんかった分を打ち上げ出て喋って補ってたんやろな。
今はライブで出し切ってるし、打ち上げ出ても伝えることがない。
がつお:でも蛭田さんって、帰りたい帰りたい言う割にみんなといたがりますよね。
全員:笑
めぐれる:東京ワンマンライブ前の貴重なお時間をありがとうございました。
大阪では、年末にワンマンが控えていますが何か抱負があれば!
蛭田:もう恒例になったファンダンゴでのワンマン、毎年やってるけど、毎年ちがうようなワンマンにしたいです。
なんか仕掛け考えときますね!
大阪ワンマンライブ開催
12月23日(土)
十三ファンダンゴ『大阪ばんぱく大爆発ワンマン』
ギャーギャーズ 「ばんぱく」
2017/9/20発売 EXXENTRIC RECORDS ¥2000 <Amazon>
1. あの世
2. チョップ
3. 春の森
4. プーアル・チック・ラブ
5. チルアウト
6. オシロメサマ
7. 猫又
8. 夕焼け
9. 銀色の観覧車
10. カッチュー少女
11. ばんぱく
写真:松田NAOYA