狸谷山不動院

 

 

今週のはじめのほう、友達が関東から遊びに来ていて数日間京都観光していました。

色んなところへ行ったのですが今回語りたいのは狸谷山不動院です!

 

わたし京都生まれの京都育ちなので、あまり観光名所に行ったことがないのですよね。なので他府県の友達が遊びに来て寺社仏閣など一緒に巡って「おおー初めて来たわぁー」というようなことがよくあります。

 

今回来た友達が前回京都に遊びに来た時に「狸のいっぱいいるところに行きたいんだけど…」と言っていたが時間が足りなくて行けなかったと。わたしも以前までは「ああ、交通安全のお守りのところかー」くらいとしか知りませんでした。

そして今回はゆっくり滞在するので絶対行きたいリストに入れていて。

 

話は少し逸れるんですけどみなさま「有頂天家族」ってご存知ですか?

森見登美彦さんの小説でアニメ化もされている京都を舞台にしたお話です。

わたし、そのアニメの大ファンでそのお話の中で狸谷山不動院も舞台となっていて聖地巡礼として一部では有名で、アニメを見てからというもの行きたい場所のひとつでした。

 

ということで今回は狸谷山不動院へ行ってみよう!でもなんか山らしいよ?この間行った友達が「結構な坂道ですけど?(あなたの引きこもり&運動不足具合で)行けるんですか?」みたいなこと言ってたけどでもまあ行ってみよう!と友達がこちらに着いた日に知り合いのお店でランチをしてから向かいました。

 

最寄りのバス停から徒歩20分ほどとあったので、わたしも友達もだらだら歩くのは苦ではないので意気揚々と向かいました。

少し坂がきつくなってきたくらいに有名な「詩仙堂」がありああーここが詩仙堂かーよくわからないけど聞いたことのある詩仙堂かー!などとおしゃべりしながら上り坂を進む。

そして坂は途中からすごく急勾配に。普通に歩いてて休憩取ることなんてないんだけどこの坂道は…と少し休みつつ上る。

いやぁー絶対20分で着かないし!なんかもう太ももに異変感じるんですけど!とか息切れしながら文句言って歩いていたらやっと「狸谷山」の文字が。

 

 

バス降りた時には薄曇りでちょうどいいねーなんて言ってたのに二人ともすでに汗だく。でもやっと着いたねーってその角を曲がったら社務所らしき建物があったので見たら

 

「交通安全祈祷殿 本殿にはこの先の250段の健康階段をお登り下さい」

 

…………(二人とも無言)。

ここから250段登れと……?もうふくらはぎ乳酸溜まりまくってるよ?太ももも悲鳴あげてるよ?ねえ鬼なの?徒歩20分ってなんなのねえええええええ!と茫然自失、心折れるどころかバッキバキにされてフルスイングでぶん回されて遠心力で山の彼方に飛んでいくくらい、どうしていいかわからなくなりました…。

 

とりあえず休もうか、と道の端に腰掛けてお茶を飲む。

 

そこでわたしは思い出しました。

知り合いのお店でランチしている時、本棚の整理してるから漫画とかいる?と聞かれて大好きな「日常」があったのでホクホクともらってきて、5冊もコミックをカバンに詰め込んでいた事を…アホかと…。

 

そんなことにも後悔しながら、せっかくここまで来たしがんばろっか、と進むことに。

でもまだ階段の入口までもまだ距離ある…仕方なく山道を歩く。

 

やっっっっっと健康階段250段とやらの入り口に到着。

そこに車何台か停められるようになっている。なんだここまで車で来られるのかよ……。

この時点ではまだ無駄口&悪態をつくような元気がありました今思えば。

 

しかしながら入り口の大量の狸を見て一気にテンションが上がる!

 

 

 

 

ドングリのお供えがちょっこりと

 

 

 

わたしが持ってる矢三郎巾着と

 

 

ふおおおおお、狸がいっぱい!下鴨兄弟!毛玉たちいいいいいいい!

そして上がったテンションを少し抑え、本日のラスボス、250段階段に挑む。100段くらいはまあなんとか上がれるでしょう、そこからかなーくらいに思ってた。

 

 

下鴨4兄弟の母上の実家。テンション上がるぅ!

 

 

ちょこちょこまわりの鳥居や石像見ながら、写真とか撮りつつ階段上り、めっちゃ息切れて辛い…もう100段くらい上っただろう…と階段の端を見たら狸の置物が「50段です」と看板持ってる。

えええええ…まだ200段あるの……。

 

二人とも妙齢の運動不足なのでこんなところで心筋梗塞でポックリとかアレなのでちょっと休憩しつつ、ゆっくりと250段制覇。

 

 

ラストスパート階段

 

 

ぐえええええ、しんどかったーとか思ってたら先日の台風21号で倒れた大木、その木で潰れたお社などが見えた。奥の方にあるという修行の滝も倒木&落石で行けないようになっていた。

 

 

 

 

 

ひどいねえ、まだ倒れたままなんだね、あれだけ大きかったら簡単に撤去もできないなぁーと。

台風後は危険なので閉山されていたようです。

 

そして本殿へ続く残り少しの階段を上り。

やっと本殿横の社務所に到着!

狸谷山不動院へやってきたのは聖地巡礼だけではなく、ネットで見かけた御朱印帳がものすごくかわいらしくて、御朱印集めには手を出すまいと今まで思っていたけれども狸谷山へ行ったら始めよう、と思っていたので社務所へ入り御朱印を頂く事に。

社務所に入ると一角に母上のパネルとおばあちゃんのぬいぐるみがー!

 

 

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おばあちゃんんんんーーーーー!!!

 

 

疲れも吹っ飛びました(超単純)

 

 

お目当ての御朱印帳を頂き、御朱印を書いて頂く間、時間が少しあったので本殿へお参り。

今ちょうど、秋の特別洞窟内陣参拝という、本殿奥の不動明王様を前まで行って見られるという行事がやっていて、本堂お参りしてから奥へ進みました。

お堂内は撮影禁止なので写真はありませんが、一言で言うと「いいもの見せていただいた!」です。妙齢女二人へこたれながら愚痴りながらも山頂まで来た甲斐がありました。

不動明王様の鋭い眼光、今思い出しても鳥肌が立ちます。

時間も遅めで参拝していたのはわたしたちだけ、すごく贅沢な時間でした。本当に上ってきてよかったー!と清々しい気持ちになりました。

 

そして本殿外から京都の町並みが一望できるとあったのですが木が生い茂りすぎ、緑緑しくて隙間からチラリズムです。

 

 

 

御朱印を頂き、さて下ろうかと。

下りはちょっと怖いけど体力的には大丈夫だよねーと上りは必死過ぎてあまり見ていなかった周りの緑などを見ながらの下山、取り留めもないことをぐだぐだ話しながら下りていると友達が「……あの、あれ、なんだろう…」と言うので見たら…ん?木が倒れている?

 

 

 

 

えー、こんな巨木、行きは倒れてなかったよ!

わたしたち七福神見て「わー七福神だー!狸もいっぱいいるー!」ってきゃいきゃいしてたし、見てたはずだよ、と。いや、今倒れたんじゃない?と。

 

友達「でもこんな大木倒れたら音するでしょう?」

わたし「ちょーーーー静かにメリメリメリィーって倒れたんじゃない…?」

二人で木を眺めること数秒「ないわ、それはない。」

と言い、倒れた木の近くまで。ひいいいい、今メリメリ来たらこわいようーぐえーとか言いながら写真取ったりマジマジと見たりした。

 

 

 

 

 

そして木の近くの手すり見るとこの間の台風で倒れたよ!みたいなことがめっちゃ書いてあった。

 

 

 

Oh……わたしたちの節穴EYE……というより体力の無さ故の脳の働きの悪さよ……。

 

 

とりあえず明るいうちに無事に下山、少し街中を観光して夜ご飯を食べに行きました。

 

そしてご飯を食べてる時に初めの方に出てきた「坂道あなたで上れるんですか?」てことを言っていた友達も合流して今日あったことをあれやこれや話して、その友達は体力あるので「もー、もっとちゃんと言ってよー、あんなしんどいなら!」と言ったら「いや、俺階段のふもとまで車で行きましたよ?」と言われました……。

憎い…出不精の体力ゼロのわたしにあんな思いをさせておいて若い体力のある男が車でワープ使うなんて…あいつが憎い……!(逆恨みです)

 

なんだかんだありましたがとても楽しくてよい思い出になりました。

 

そして念願の狸谷山の御朱印帳と狸の福々しい鈴を見て下さい!(withうちの狸)

 

 

 

 

体力に自信のある方は是非に期間中に不動明王様を見ていただきたいです!毛玉兄弟好きの方もぜひ!

 

今回も長くなりましたがおつきあいありがとうございました。

それではまた~!

 

 

 

 

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キョウ
About キョウ 185 Articles
めぐれるの写真&動画を撮っている人。 京都生まれ京都育ち。 猫とお酒と餃子とスパイスカレーと変な植物が好き。「マメだねぇ」とよく言われるが極度の邪魔くさがり。子供の頃の夢は「マイアミで探偵事務所を開くこと」。