誰そ彼は[第10回]「ちゃんこぽんちー」(前編)

 

今回はリアル「誰そ彼は」。

タイトル通りの「この人誰?」感半端ない人物をフィーチャーしています。

しかも面白すぎて、前後編に分けちゃった。


京都市左京区界隈でコアなファンを持つ、相撲部の大学生ちゃんこくんと、レンタサイクルの店主ぽんちーさんによる、アカペラボディドラム相撲ユニット(ちゃんこくん曰くバンド)「ちゃんこぽんちー」。

知らないって?

大丈夫です。

世の中のほとんどが知りません。

基本的に地域のイベントを中心に活動していたので、同じ京都でも右京区の人とかはほぼ知りません。

他府県の方ならまず知りません。

とりあえず、動画を見るところからはじめましょう。

脳が揺れるような衝撃が走ったのではないでしょうか?

動画は2013年のもの。

当時大学生だったちゃんこくんが、大学卒業後に相撲部屋に入門していたため活動を休止していましたが、最近再始動したみたい。

おかえりなさい。

さっそく根掘り葉掘りさせてください。


ドラムが叩ける学生力士

 

—ちゃんこぽんちーをはじめた経緯(いきさつ)を教えてください。

 

ちゃんこ:もともと僕は同志社大学の相撲部で。

京田辺に相撲部の寮があるんで、今出川キャンパスに通うために、出町の駅からレンタサイクルを使ってたんです。

 

—それがぽんちー(リュウ)さんが店長をしているレンタサイクルえむじかだったと。

 

ちゃんこ:はい。

ちゃんこぽんちーの話とかが出る前から、お店が暇なときに一緒に話をしたりしていて、リュウさんのことは面白いおじさんだなと思っていて。

なんとなく人として好きやった。

 

 

—その時は、自転車を借りに来る相撲やってる大学生と、自転車屋の店員さんだったんですよね?

何がどうして、一緒に音楽ユニットをはじめたんでしょうか?

 

ちゃんこ:大学には相撲推薦で入って、結構はりきってたんですけど、途中で腰を傷めて相撲ができなくなって。

相撲以外の世界を何も知らなかったので、地元でお世話になった人が親身になってくれて、相撲以外で生きていくことを考えないといけないって、セミナーに連れて行ってくれた。

その流れで名刺を作ってみたんです。

そこに書いたんが「ドラムが叩ける学生力士」っていう肩書きなんですけど。

 

—ドラムが叩けるんですか?

 

ちゃんこ:ドラムは高校の終わり頃に自己流で練習をしてて。

相撲以外の要素が欲しいなと思って書いたんです。

 

—「ドラムが叩ける学生力士」て、最高にフックの強い肩書きですね。笑

 

初期のちゃんこぽんちー

 

ちゃんこ:で、名刺があるのが嬉しくて、この人いいなと思った人に渡してた。

その中にリュウさんもいて。

 

—もともとリュウさんもバンドをしていたし、レンタサイクルえむじかは音楽活動をしている店員さんが多いお店だから、名刺を渡したら反応良さそう。

 

ちゃんこ:そうなんです。

「えー!君ドラム叩けるん?」って言われて。

「今もやりたいん?」って聞かれたので、ちょっとやってみたいですって言ったら、「じゃあ自転車に関する歌詞を書いてきてくれへんかな?」って言われて。

 

—え〜!?

ドラマーに急に作詞依頼って…

なんか話の進み方がむちゃくちゃですね。

 

ちゃんこ:歌詞を書いたらメロディーをつけてくれてバンドでもやらしてくれるんかなと思って、持って行ったら…

 

—どうなったんですか?

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ちゃんこ:「よっしゃ!じゃあレコーディングや!」って言われて。

 

—歌詞持って行ったらレコーディングなの?

さっきから展開が唐突すぎ!!

 

ちゃんこ:歌詞を持って行った時にリュウさんに「ちょっと一節(ひとふし)歌ってよ」って言われて。

僕はメロディーを奏でられる楽器ができる訳でもないんですけど、歌詞を書いてる時にサビのメロディーだけは、子供のでまかせの歌みたいな感じだけどあったので、なんとなくだけど歌ったんですよね。

そしたら「よし、完璧や!」って言われて。

 

—あははは

 

ちゃんこ:そのままスタジオソクラテス(レンタサイクルえむじかから自転車で5分ほどの場所にある音楽スタジオ)に行って。

 

—あははは

 

ちゃんこ:で、レコーディングをしたんですけど。

 

—え!?

曲を完成させるとかじゃなくて、即レコーディングしたの?

マジ怒涛すぎる!!

 

ちゃんこ:何も聞かされていなくて、レコーディングするっていうことの意味がよくわかってなかったんですけど。

 

—何か意味があってレコーディングしてはったんですか?

 

ちゃんこ:そのあとえむじかが自主制作で出した「サイクルアンドミュージック2」っていうオムニバス盤に収録してもらいました。

 

—まじですか!

 

ちゃんこ:リュウさんはこれを略奪レコって呼んではるんですけど。

スタッフとかお店のお客さんとかに、自転車っていうお題で曲を作ってもらったのを、ひたすらレコーディングして、それをコンピレーションアルバムにしてはったみたいです。

 

—まさしく略奪!笑

 

ちゃんこ:趣味レコーディングって言うたはりますわ。笑

 

初期のちゃんこぽんちー
右がぽんちー(リュウ)さん。左奥がちゃんこくん。

 

—今はまだレンタサイクルに通う大学生が作った鼻歌の曲をレコーディングした段階で、ちゃんこぽんちーが結成されてないんですけど。

 

ちゃんこ:レコーディングの時にリュウさんはエレキウクレレを持ってきてはって。

だけど、スタジオで僕がドラムを叩いて歌っている姿をみて、エレキウクレレを投げ捨てて、「僕も魂で君に寄り添う」って言うてくれはった。

それで、コーラスというかはやしたて担当みたいになって。

 

—ちゃんこぽんちーの、ぽんちーさん誕生の瞬間ですね。

レコーディング してすぐちゃんこぽんちーとしてのライブ活動ははじまったんでしょうか?

 

ちゃんこ:レコーディングの時に、まわし姿でドラムを叩いてるのを、リュウさんが動画に撮ってあちこちで見せてて。

僕がまわし巻いて、ドラム叩いて歌うのはおもしろいやろーって。

それを見た人たちが、ライブした方がええって言ってくれて、じゃあやろうっていう感じで。

 

—私はちゃんこくんが、ドラムを叩いてライブしてる姿を、見たことがないんですけど。

 

ちゃんこ:電子ドラムをリュウさんが持ってはったんで、その電子ドラムを運び込んでライブをしている時期もあったんですけど、やっぱり持ち運びとかセッティングとかいろいろ大変で。

最初はドラムを叩きたかったんですけど、ボディーパーカッションやとどこでもライブすることができるし、もうこれでいいかと思って。

 

—なるほど、ようやくここで「ちゃんこぽんちースタイル」が確立するわけですね。


いいとこで終わってすみません。

ボリュームがすごいので次回に続きます。


後編はこちら


ちゃんこぽんちーの相撲教室


 

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清水はなこ
About 清水はなこ 29 Articles
めぐれるの文章を書いている人。 京都生まれの京都育ち。 だが、旦那が転勤になり2017年の春より東京在住。 座右の銘は「三度の飯よりロッカバラードが好き」。 趣味はセルフリノベーション。