【前編】ニューアルバム「Beautiful」発売記念、星の王子さまたちインタビュー

 

京都の星の王子さまたちという、最高にかっこいいロックバンドが2月14日にニューアルバム「Beautiful」を発売します。

え?知らないって?

星の王子さまたちは、奇妙礼太郎、ゲイリー・ビッチェ(モーモールルギャバン)らが絶賛するバンドなんです。

ご存知ない方はこの機会に是非!

星の王子さまたちが2008年から活動をはじめて10年。

私が長年暮らしていた街、西院のライブハウス「ウーララ」で2011年に初めて彼らを見てから7年。

並々ならぬ紆余曲折を経て、ようやくニューアルバムがリリースされます。

今回のインタビューで、これまでの星の王子さまたちのことと、ニューアルバムのことを話してもらいました。


ツアー終わったら録音するつもりがドラムが抜けて、ようやくドラムが入ったら、ギターが速攻いなくなった

 

—いよいよニューアルバム「Beautiful」が発売になりますね。

前作から5年が経ってますが、このアルバムは、いつ頃から制作をはじめたんでしょうか?

 

アントニオ・ポグチ・コグチ(ボーカル以下コグチ):結構前やな〜。

 

星の王子さまたちのボーカルで、作詞作曲を手がける、アントニオ・ポグチ・コグチ

 

松井”feros”圭太郎(ベース以下圭太郎):めちゃくちゃ前やで。

 

コグチ:2013年の10月に、前のアルバム「星の王子さまたちの冒険」をリリースして、その時に入りきらなかった曲とかも結構あったので、そんなに間をおかずに次のアルバムを出すつもりで、2014年の頭くらいから、アルバムの録音の練習みたいなんを始めてました。

 

圭太郎:ツアーの合間に練習をして。

 

—今回のニューアルバムには、5年前の時点で既に、ライブで定番になっていた人気曲も沢山入ってますもんね。

 

コグチ:そうそう。

前のアルバム買ってくれた人にも「あの曲入ってないんや」とかも結構言われたし、そういうのは全部今回のアルバムに入れようと思って。

ただ、メンバーの入れ替えとかがあってなかなか進まなかった。

 

圭太郎:ツアー終わったら録音するつもりが、ドラムが抜けて。

 

最古参メンバーのベーシスト、松井”feros”圭太郎のお腹には温泉マークのタトゥーが。

 

コグチ:そもそも前回のアルバムは、録音メンバーでジャケにも載ってるオガワさんがツアー前に抜けて、いない状態のツアーになってしまった。

それで、多賀くんていう19才の大学生ドラマーが入ってくれたんやけど。

彼が中々面白いやつでレコ発ツアー初日が東京やったんやけど、朝集合に来なくっていきなりライブ飛ばして。

それが彼のデビュー戦。

神戸編は3日前に盲腸で入院して俺がドラムボーカルしたし、大阪のライブもライブ直前に来てサンデーさんにむちゃくちゃ怒られて。

ツアー開始から半年後にあった最後の福岡ツアーの2日前の練習から連絡とれなくて、福岡でレイニーのナベちゃんに叩いてもらって。

さすがにもうあかんわ〜って。

物怖じせず、よく俺の話聞いてくれるいい奴やったんやけど…

 

圭太郎:広島だけは一緒にライブしたんやけど…

 

—それは「もうあかんわ」ってなりますわ。

 

コグチ:それでドラマーのメンバー募集をかけたら、森田くんがオフィシャルのメールから連絡をくれて。

 

森田(ドラム):ドラムできるバンドないかな〜と思って探してたら、メシアと人人ていうバンドの北山くんが、星の王子さまたちが募集してることを教えてくれて、この人たちとバンドができたら面白そうやな〜と思って入らせてもらいました。

 

コグチ:ネオンズでドラム叩いてたって言うから、ああ!はいはい、彼ねって思って。

んで会ったんやけど、ん?、、誰やこの人?ってなって笑

くつしたの当時ドラムだった奥村くんと間違えてた。

というのも、両方のバンドにボーカルのみおちゃんがいて、あべこべになってて。

それがバンドとして最初の記憶。

あとは最初のスタジオでスタジオ内で寝てたな、森田くん。みんななんやこいつって思ったと思う。

初対面で寝る人。

 

加入直後からの紆余曲折を見守った、初対面で寝るドラマー森田。

 

コグチ:ルバム準備のプリプロもすすめてたんやけど、オギノ(ギター)が、その後に失踪して。

 

森田:僕が入ったら、オギノさんが速攻いなくなりました。

 

—ええ!?それって、いつ頃ですか?

 

森田:いつやったかな〜?半袖やったし夏やったと思います。

 

コグチ:オギノはそれまでずっとアフロやったのに突然丸坊主になって、それから連絡とれんようになった。

 

—心の葛藤が髪型に現れてたんだ。

 

復帰したオギノブラジル。アフロから坊主を経て、素朴なショートカットに。

 

コグチ:メンバーがおらんくなって、入ってきたと思ったらまたおらんくなって。

 

—きついですね…

 

コグチ:オギノがいなくなってから、次のギタリストが入ったんやけど、そいつもやめてしまった。

 

—ああ…

 

コグチ:それで、やっぱりオギノを呼び戻そうっていうことになって。

 

圭太郎:最終的には古口くんと俺と二人で実家まで説得しにいくってゆう荒業で。

 

コグチ:そう。

で、もっかいオギノとやるにも連絡がとれないんで、圭太郎とオギノの家探して、ピンポン押したらオギノとおんなじ顔の人がでてきて。

この人絶対オギノのお母さんや!間違いないここがオギノの家や!ってなったな。

 

圭太郎:帰ってきてくれたんが、2015年とかくらいかな。

 

コグチ:その後、堤防横の公園で話したな〜。

あれが本当の意味でのビューティフルの始まりやった。

今から思えば。

 

—そこでやっと、現メンバーが揃って、動き出したんですね。

 


「Beautiful」はレコーディングをはじめてから、完成するまでに1年半かかってるんです。

 

コグチ:それでEPを作ろうってなって、「星になる」と「愛なんていらない」を出しました。

 

—そこから波に乗って、アルバムのレコーディングに…

 

コグチ:いや…EPは2016年くらい?

 そやし、そこからさらに2年くらいかかってます。

 

圭太郎:レコーディングをはじめてから、1年半かかってるんです。

長すぎると。

 

—確かに。

 

圭太郎:毎回僕は、まずいつ出すか決めようって言うんやけど。

夏までには出して秋にはツアーにまわろうって言うても、コグチくんのオッケーが出ない。

 

—苦笑

 

圭太郎:あります?

今時、1年半かけてアルバムを作るバンド。

 

—でも、こんなにメンバーチェンジが多いバンドなのに、圭太郎さんは一度も離脱することなくずっとバンドにいますよね。

 

圭太郎:そうなんですよ。

意外と。

 

—バンドを続けるためのコツとかあります?

 

圭太郎:う〜ん。

バンドにある程度無関心でいること。

 

コグチ:無関心がすぎる

 

—あはは。

スポンサーリンク

 

 

 


このアルバムを出して、やっとスタートラインに立ったというか、清算できたという気持ち

 

—1年半もかかったということは、レコーディングいろいろ苦労されたんでしょうか?

 

圭太郎:そもそも僕はまともに練習してないんで。

自分の音を録るとなると、うわぁ~って。

ここどうやって弾くんやろう??って。

 

—ええ!?

ほとんどが、ずっと演奏してきてる曲なのに。笑

 

圭太郎:レコーディングってテストと一緒ですよ。

適当にやってたところを蒸し返される感じ。

一発録りのコーラとかはレコーディングしてて楽しいんやけど、別録りの曲は大変でした。

 

森田:レコーディングは、僕もテスト的な感覚があったなあ。

苦労したのは、僕は後入りなのでバンドのノリみたいなのがわからないっていうのはありました。

 

—なるほど。

 

森田:前のバンドでやってた方程式があてはまらないので苦労しました。

 

—逆に楽しかったこととかありますか?

 

オギノブラジル(ギター、以下オギノ):僕個人的な話で言えば僕ね、車を買ったんですよ。

レコーディングスタジオにみんなで車に乗っていったんですけど、車の天窓を開けて、みんなで風を浴びながら嵐山に向かったのが楽しかったです。

ワイワイしてバンドって感じがして。

これがバンドやな〜って。

 

—青春の1ページって感じですね。

 

森田:僕だけオギノさんの車に乗ってないんです。

粋がってレコーディングスタジオにドラムセットを持っていったので、親の車に乗って1人で現地に向かったんですよね。

僕だけ仲間はずれですわ。

それが残念です。

 

—あら。

 

森田:でもね、オギノさんの車に触発されて僕も車買ったんです。

で、買った車が全く同じ車種なんです。

 

—笑

 

森田:バンドって感じでしょ?笑

 

—前のアルバムから5年、制作に1年半。アルバムが完成してどんな気持ちでしたか?

 

コグチ:半分ぐらいは前のアルバムの時にはすでにあった曲で、とにかくいち早く溜まってる曲を全部カタチにして、リリースして、次のステージに行きたかった。

でもまあ色々あって結果四年半ぐらいかかってしまって。

とにかくやっと清算出来たという感じ。

 

—ファン待望というのもありますが、バンドメンバーからしても待望なんですね。

「やっと出せた」という感じでしょうか。

 

コグチ:うん、やっと出せた。

 

 


アルバムジャケットは4人でセルフタイマーで撮ったやつが採用されました。

 

—アルバムジャケットがすごいインパクトありますよね。

これは誰がアイデアを出して、どのように撮影されたんでしょうか?

 

メンバーのヌードがインパクト大の、ポスターと同じデザインのアルバムジャケットです

 

圭太郎:ジャケット写真のアイデアはコグチくんです。

 

コグチ:そうそう。

最初は山科の刑務所の前で撮ろうっていう話とかもあったけど流れて。

 

圭太郎:スタジオに楽器を持って行ってアンプにつながへんっていう練習が3回くらい続きました。

 

—???

何を練習してたんですか?

 

森田:スタジオでアルバムのジャケット写真の撮影のための練習をしてました。

 

—この写真は音楽スタジオにカメラマンさんが来て撮影したっていうことですか?

圭太郎:カメラマンは初川くん(元ネガポジスタッフ、ミュージシャン)に頼みました。

 

コグチ:スタジオで写真撮りたいんやけどって言うて。

でも結局ジャケットには、本番じゃない写真が使われてます。

 

 

オギノ:4人でセルフタイマーで撮ったやつが採用されました。

 

 

コグチ:アンプの上にカメラ置いて、森田くんがシャッター押した時のやつ。

ケース裏面やジャケの中には初川のやつを採用しました。

油塗りたくったやつ。

 

—へえ〜、意外でした。

すごい良い写真なので、名のあるカメラマンさんが撮ったのかと思ったら、セルフタイマーで撮影されてたんですね。


後半へつづく


星の王子さまたちライブスケジュール

beautifulレコ発ツアー日程

2月17日 京都VOXHALL
3月9日 タワーレコード京都店(インストアライブ)
3月21日 新宿motion
4月8日 名古屋ブラジルコーヒー
5月4日 香川TOO NICE
5月13日 福岡某所
6月10日 岡山某所
6月29日 京都NANOワンマン

 

3月31日 心斎橋CONPASS《松井EXPO2018》


ニューアルバム「Beautiful」取り扱い店舗一覧(2018年2月14日現在)

星の王子さまたち Beautiful

・tower record

*未収録CD-R付、但し販売実店舗のみ、オンラインでは取り扱いありません

 

・JET SET

*缶バッジ付

 

・disk union

*ポストカード付


OTOTOYにてアルバム配信

・全曲試聴

*2/14から開始

 

・3曲フリーダウンロード

*2/14〜2/28まで

 

・全曲有料配信(2/21から開始)


星の王子さまたち アントニオ・ポグチ・コグチ Twitter


写真撮影:STUDIO DAY-PASS 牧野裕也

スポンサーリンク

About めぐれる 232 Articles
京都発!めくるめくめぐりあいフリーペーパー「めぐれる」による、webマガジンです。 京都の街と人と店と音楽と映画と美味しいものやもろもろが、あちこちでまぜこぜにめぐりあいます。