借金によって失っていたものとは

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前回の続き

前回残りのローン残高:795,316円

リボ払いの残高:約120,000円

借金によって失った本当に大事なもの。

人生は自分が思っているよりもあっという間に進んでいくような気がしました。
バブルに憧れ、無計画に進学し、ラッキーで就職して、転職し、借金を作り上げ、消費のサイクルに飲み込まれ、
仲間と同居し、生活を切り詰め、半端な夢を描いて、あっという間に過ぎ去っていったのでした。

僕が人生で今までに得たものは何だろうか?
社会に出て6年、何ひとつ持っていないような。
あるのは借金くらいか?

 

他人の人生が僕の人生より何百倍も充実して幸せなもののように思えていました。
しかし、僕には結婚が幸せへの道だとも思えず、ましてや子供がいる生活など想像もできません。

何かの作品で世の中に一つだけでも爪痕が残せたら幸せなのか、人生の意味が見出せるのか?
世の役に立つことをすることがそれなのか?
お金が有り余るほどあれば幸せなのだろうか?
それによって好きなことが出来て満足できるのだろうか?
好きなことってなんだ?

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本当に本当は何がしたいのか?そんなことを思いながら、本当にしたいことがあれば幸せか?
中途半端でもまだ好きなことを追い続けるのが正しいことなのか?
腹をくくって全てやめてきっちりと就職をして「カタチ」に収まるべきなのか?

そして恐れていたのは、枠にはまって『思いを失う』ということは
即ち僕の中で何かが死んで何かが無くなってしまうように思えていたことでした。

しかし、全て目の前の『返済』という現実からの逃避でしかないような気がしました。

借金によって失った本当に大事なもの。

なんでこんなに人生が不自由に感じられるのだろう?

借金のせいなんだろうか?
もしかしたら借金は一つの目に見える形で現れただけなのかもしれません。
失っていたのはお金だけでは無かったのです。

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僕は借金というものによって、将来得ることができるであろうお金を前倒しで得ることができたのでした。
本当は翌月に得ることができる給与報酬を、ひと月前倒して。
それがさらにエスカレートして、頑張って貯金をすれば半年後に残るはずだったお金を半年前に手にした結果、
1年半経ってもまだ支払い続けていました。

年明けから大雪でした。
大雪にも関わらずオリコンのヒットチャートは相変わらずレミオロメンの「粉雪」がチャートインしていました。

一億人から君を見つけるって宝くじより難しいだろうな、とそんなくだらないことを思っていました。

節分の前にはライブドアの強制捜査とかがあって東証が全面停止とかになったり
日本郵政株式会社が発足したり、ニュースは賑やかでしたが僕には全く関係のない話でした。

これまでに返済できた金額は、232,350円
あと残りのローン残高:767,650円
今まで82,460円を利息として支払っていました。

 

まだまだ先は長すぎます。

僕は利息の支払いと返済という表面的な出来事に覆われていて気づいていませんでした。
失っていたものは実は『時間』だったのでした。

実は借金によって失ったのは『時間』なのでした。
それは借金によって得た『時間短縮』以上の『時間損失』を意味していました。

返済による負担のため、毎月の資金余裕がなくなることにより『お金で買える時間』を買うことができなくなりました。
移動などの手段、調理品の購入、友人などと会うための時間や機会の損失など、多くを失っていました。

 

聖域なき構造改革。

ニュースではそんなスローガンが踊っていた時代でした。
正規労働者や非正規労働者などという言葉がよく聞かれました。

大雪や寒波を経て、節分がやってきました。
幕末女子に愛想を尽かされてしまった後、別の女子に愛想を振りまいていましたが
ここにも構造改革の波が押し寄せていました。

約半年ぶりに連絡を取りました。

そして、僕は一緒にご飯を食べたのでした、幕末女子と。
初デートから1年が過ぎていました。

 

あと残りのローン残高:753,505円

リボ払いの残高:約90,000円

 

続く

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