【連載再開】竹上久美子「きょうの、おみやげ」第6回~焼き芋屋さん「竹村商店」を掘り下げる~

 

●「きょうの、おみやげ」とは・・?

京都在住の音楽家・竹上久美子(たけがみくみこ)が、赤裸々な文章と共に、その季節に合った『おみやげ』を紹介する連載。

「京都人らしくない京都人が紹介する、ガイドブックには載っていないおみやげ」をテーマに、定期開催中のイベント「Omiyage」や、不定期開催している夏FES「これフェス」関連の出店ショップをはじめ、作り手の顔が見えるおすすめをご紹介。

コラムの最後には「音みやげ」として、新曲動画やライブ動画を公開(することもあれば、しないこともあったり。笑)

気まぐれ更新ではありますが、ゆるりとお付き合いいただけますと幸いです。

●これまでの、おさらい

2018年春にスタートしたこの連載。これまでに、カジタノオカシの自然派パウンドケーキ、老舗の八百屋さん「西喜商店」のお野菜、アクセサリーブランド「ハップヒントン洋物店」のCM動画を作ろう企画、ハーブティー専門店「たま茶」のオリジナルブレンドハーブティーなど、地元京都の様々なお店を紹介してきました。時にはお店の音楽を作ったり、連動イベント「Omiyage」に出ていただいたり、「おみやげ×連載コラム×音楽」が良い感じに化学反応を起こしてきたと思います。

しかし!2018年冬以降はめっきり更新が途絶えてしまい、ついに2019年は、わたしの音楽活動自体が停止するという事態に・・。

なぜそんなことになってしまったのかというと、病気治療のためでした。

公式にも発表してましたのでご存知の方もおられるかもしれませんが、蝸牛型メニエール病の悪化により、しばらく音楽活動をお休みしていました。休止の経緯や休止中の心境について詳しくはブログに書き綴っているため割愛しますが、とにかく現在は無事に回復し、ライブにも復帰。

復帰ライブは「Omiyage 第二回~たま茶のハーブティー編~」ということで、このコラムでご紹介した「たま茶」さんとのコラボがようやく実現。実は前回記事でお店をご紹介したあとすぐイベントを開催する予定でしたが、体調悪化でいったん白紙になったという経緯があり、1年ごしに実現したコラボは感無量でした。

そして、この「Omiyage」というイベントの第三回が2/24に開催決定しました!

めぐれるのニュース記事でも取り上げてもらってますので要チェック。

ここからは、2/24にコラボする焼き芋屋さん「竹村商店」について、グイグイ掘り下げていきますよ。(毎度、前置き長くてすいませんね)

●第6回~焼き芋屋さん「竹村商店」を掘り下げる~

やっと本題!今回ご紹介するお店は、“移動する竹村商店”の名のもと、実店舗を持たずに移動販売からスタートした焼き芋屋さんです。

一般的に「やきいも屋さん」と聞いてイメージするような、軽トラックでの移動販売はもちろん、イベントへの出店や宅配も積極的に行っています。ツイッターを駆使した位置情報の公開やクラウドファンディングの活用など、フットワークの軽い店主・竹村くん(学生時代からの知り合いなので、今回は記事の中でも親しみをこめてこう呼ばせてもらいます)ならではの工夫がたくさんのお店。夏には一転、かき氷屋さんに変身するというところも含め、『新しい形の焼き芋屋さん』ではないでしょうか。

2019年11月にはついに、“移動しない竹村商店”・・つまり実店舗(軒先店舗)も、出町にオープン。お話を聞くため、新店舗に行ってきました。

※出町の喫茶Yaomon(やおもん)軒先に店舗があります。

●学生時代に焼き芋屋をはじめたキッカケとは?

 実は大学時代は教職免許を取得し、学校の先生になろうとしていた竹村くん。(この話は初耳!)

「教師になる前に経験を積むため、色んなことをやろう」という一環でベロタクシーの運転手バイトをしたことがヒントになり、最初は焼き芋ではなく自転車タクシーのビジネスに取り組んでいたそうです。

2011年、大学2年生の時に東日本大震災が起きたことが大きな影響を与え、一般的な会社で金銭的な利潤を第一に追求するビジネスではなく、“金銭よりも社会的な利益を追求する”ソーシャルビジネスに興味を持つようになったとのこと。

わたしが彼と出会った時の印象は「学生で焼き芋屋をはじめたファンキーな男がいる!」ってな感じでしたが(笑)実は起業するにあたり、色々真面目に考えていたことを今回初めて知りました。

紆余曲折、奇跡的な出会いの数々を経て、最終的には自転車タクシーではなく焼き芋屋さん(兼かき氷屋さん)に形を変えていくわけですが、彼の中には一貫して「顔の見える距離で孤独なお年寄りの話し相手になりたい」とか「地域に密着した存在になりたい」というソーシャルビジネスの精神が見える。何だかとても納得しました。

●奇跡的な出会いの数々は、『類は友を呼ぶ』現象!?

竹村くんに話を聞いていると、ほとんどの展開が『人との偶然の出会い』によって巻き起こっていることがわかります。実際はもっと何倍も登場人物がいるのですが書き切れないので半分ぐらいに端折ると(笑)こんな感じ。

偶然、地域でお世話になっている方から『かき氷セット』を譲り受ける→試しにかき氷を出店することに。

偶然、出町でかき氷出店をした時に投資家の友人ができる→後に焼き芋屋の軽トラックを購入する際に出資してもらえることに。

偶然、後輩のお祖父さんが焼き芋の移動販売をしていることがわかる→後の師匠となり、様々なノウハウを引き継ぐことに。

④師匠直伝のお芋(徳島・紅はるか)は京都での仕入れが難しく苦戦していたら、偶然、生産者と繋がる→直接の仕入れが可能になる。

⑤「拠点がほしい」と実店舗を探していたら、偶然、「うちの店の軒先でやれば」と言ってくれる人が現れる。

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(軒先店を提案してくれた、喫茶Yaomon(やおもん)の佐々木さん)

偶然、イベントで出会った建築デザイナーに「軒先店舗を作りたい」と話したらデザインしてくれることになる。

等々。とにかくタイミング良く出会うし、運良く進む。ように見えて実は、竹村くんの持つフットワークの軽さ、実行力・決断力が『同じようにフットワークが軽くて実行力・決断力のある人を引き寄せている』という側面もあると思いました。まさに類は友を呼ぶ、ってやつです。

お話を聞きに行ったこの日も、これまた偶然(笑)②の件で登場した投資家のTさんが現れるというミラクルが・・彼は、何か特別な周波数でも発しているのかもしれません。

Tさん↑曰く、「最初ドラム缶でやると聞いた時は不安を感じたけど、竹村くんはあっという間にお金を返し、とても優秀でした」とのこと。

(当初は、缶詰バーのマスターから貰ったドラム缶をリヤカーに積んで営業しようとしていたそうです。)

(それはそれで面白そうですが・・最終的に、壺焼きに変更できてよかったですね。)

この焼き芋壺は、クラウドファンディングを駆使して調達できたとのこと。

1時間半かけてじっくり低温で焼くそうで、紅はるかの甘さと、焼き芋特有のねっとり感が最高です。

(撮影:桜木美幸)

見よ!この黄金色!

冷めてもおいしいのがこのお芋の良いところだそうで、お土産に持って帰るのもいいですよ。

「今すぐ食べたい!」という方は、ツイッターで居場所をチェックしてみてください。複数スタッフで運営していることもあり、軒先店舗と移動販売の両方が同じ時間帯に稼働している時もあるそうです。取材中にも、ふらっと焼き芋を買いに来た人がチラホラおられました。


「移動する竹村商店」Twitter


「移動しない竹村商店(出町・軒先店舗)」Twitter


もちろん、2/24(月祝)開催のイベント「Omiyage第三回~移動する竹村商店の焼き芋編~」でも、焼きたての紅はるかを食べることができます。

ライブを見ながら焼き芋を食べるワクワク感と、この記事では収まり切らない竹村くんという人間の魅力を感じに来てもらえたらと思います。

●イベント情報

「Omiyage 第三回~移動する竹村商店の焼き芋編~」

日時:2月24日(月祝)15:00 open /15:30 start

会場:烏丸今出川Nestビル1階カプリ食堂リモーネヴェルデ

料金:前売り¥2,000(焼き芋付き)※お子さま連れの方・学生は¥1,000※小学生以下入場無料

ライブ:竹上久美子 【Guest:アベフミヒコ(SIRMO STAD)/佐々木悠&ますこ(こっきり)】

今回は、ワンマンライブです。SIRMO STADのGt/Voアベフミヒコ、原田茶飯事バンドやTurntable Filmsのサポートでキーボードを務める佐々木悠(こっきり)・奇妙礼太郎トラベルスイング楽団でA.Saxを担当していたマスコ(こっきり)コンビなど、豪華ゲストを迎えてのセッションを予定しています。ぶんちゃん(アベフミヒコ)の曲を一緒にやったり、普段とは少し違うセットリストなのでお楽しみに。

予約は公式サイトの予約フォーム、各出演者から予約可。最近スタートした公式LINEから予約することもできます。

祝日の昼下がり、ぜひ幸せな時間を一緒に過ごせたら嬉しいです。

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