本日から音楽好きの仲間とソングリストの連載を開始します。
私は「三度の飯よりロッカバラードが好き」と題して自分の決めたくくりの中であれやこれやを選曲していきます。
タイトルにちなんで初回は私セレクトのロッカバラードを10曲!
「ロッカバラードってなに?そんなもん知らん!」という人でも聴けば、絶対にどこかで耳にしているはずなので、とにかくこちらの10曲を聴いてみてください。
その1
アーティスト:The Beatles(ザビートルズ)
タイトル:Oh Darling
世界一有名なロッカバラードがこちら。
アルバム「アビーロード」に収録されているバラードで、ボーカルはポール。
私は他のアーティストのロッカバラードを聴いた時、ビートルズの盗作だと思いました。
しっとりとした出だしも、エモーショナルにがなりたてるサビも、どこもかしこもドラマチックで最高です。
その2
アーティスト:the rolling stones(ザローリングストーンズ)
タイトル:time is on my side
イントロのギターがかっきょいい!
そしてもっちゃりしたリズムでネチネチと歌い出すミックの愛らしさ!
ストーンズのロッカバラードは爽やかで愛らしい印象です。
シングルカットされ、セカンドアルバムに入りました。
まだピチピチの若さ溢れるチャーミングなロッカバラードです。
こちらはメンバーによるオリジナルではなくカバー曲になります。
その3
アーティスト:南佳孝(ミナミヨシタカ)
タイトル:スローなブギにしてくれ(I want you)
同名映画の主題歌として作られ1981年にリリースされた、日本の大ヒットロッカバラード。
大人の男の色気を詰め込んだ歌詞世界最高やん!と思って調べたら松本隆が作詞してました。
さすが!
ミディアムテンポでまったりとピアノで聴かせる、男臭い名曲です。
ラスト(動画の2分35秒のあたり)のウォンチューて言ってから一拍おいて、半音上げてもう一度ウォンチューを歌い直すくだりがちびりそうなほどかっこよくて、しびれまくりです。
その4
アーティスト:矢沢永吉(ヤザワエイキチ)
タイトル:I LOVE YOU OK
みんな〜永ちゃんのこと好き〜?私はだ〜い好き〜!
後追いだけど、親友が矢沢永吉ファンでベスト盤を借りてからメロメロです。
学生時代は永ちゃんのことダサいと思ってたんだよ〜、この良さがわからないなんて私がダサいわ!
そんな永ちゃんの、これぞロッカバラードなイントロからはじまる、超ストレートでスタンダードなロッカバラードのお手本みたいなロッカバラード。
永ちゃんの魅力が詰め込まれたような、ドラマチックで器のでかいナンバーです。
アイ・ラブ・ユー、OKは日本一有名なロッカバラードかもしれない。
その5
アーティスト:チェッカーズ
タイトル:CLOSE YOUR EYES
私がロッカバラードを好きになったきっかけの曲です。
藤井フミヤの甘い歌声で紡ぎ出される激甘のラブソングは、小学校3年とかだった私に音楽の魅力を教えてくれました(この動画はやたら拍を遅らせてもったいぶって歌っていて微妙ですが)。
フミヤはロッカバラードが得意な歌手で、ロッカバラードのナンバーが複数あります。
2009年に奥田民生が楽曲提供したシングル「嵐の海」もロッカバラードで本当はそちらを掲載したかったのですが動画がありませんでした。
民生がフミヤに当て書きするときにロッカバラードを選ぶとか、民生もフミヤはロッカバラードが似合うと思っている訳じゃないですか。
そう考えると、たまらんです。
その6
アーティスト:スキマノザラシ
タイトル:ミルキーウェイ
京都が誇るロックバンド、スキマノザラシのロッカバラード。
ボーカルのミズカミの、半端なく強い歌力をたっぷりと味わえる1曲。
シンプルな歌と演奏で直球勝負をかけてくる潔さがかっこいい。
10曲の中では男臭さナンバー1。
いつも「すべてのロクデナシのために」というセリフの後に曲がはじまるのだが、この曲が好きすぎるあまり、曲が始まる前のこのセリフを聞くだけで泣きそうになる。
その7
アーティスト:AIR(エアー)
タイトル:Today
車谷浩司のソロプロジェクトAIRのファーストシングル。
AIRって言ってもわからないだろうから、元BAKUって言ってもますますわからないだろうけど、今アラフォー世代の音楽好きの一部の人たちはそこそこ好きだったけど、いつの間にか時代に淘汰されてしまった音楽なのかな。
AIRは、いろんな音楽の上澄みの、美味しいところをかいつまんで味わうことができるグッドミュージックだったと思います。
他のアーティストのロッカバラードがソウルフルかつエモーショナルなのに比べて、歌声に凹凸がないというか、さらっとしているのが特徴で、そこがお気に入りでした。
この地味な曲をファーストシングルにするあたりとかたまらん好きです。
その8
アーティスト:椎名林檎(シイナリンゴ)
タイトル:罪と罰
初期林檎の名曲です。
曲も音も歌詞ももちろんすごいのですが、とにかく歌のすごさよ。
歌唱力の高さはもちろんのこと、歌声のなんたる個性の強さ!
ヒステリックな高音部と、ラ行の巻き舌のエロさが癖になります。
ロッカバラードという形式のなかでこれだけ、ザ・椎名林檎を見せつけられると、お見事としか言いようがないです。
その9
アーティスト:松田聖子
タイトル:SWEET MEMORIES
矢沢永吉のI LOVE YOU OKと肩を並べる、日本のロッカバラードの紅組代表です。
聖子ちゃんの鼻にかかった高音部の媚びの凄さ、感情を込めたい部分で声をひっくり返して歌う媚びの凄さを堪能できます。
動画で見ると視線でも媚びてきます。
もはや媚びのプロ、もとい媚びのテロです。
歌唱力も高いけど、自分がいかにかわいいかを見せつけるスキルも高いです。
つまりは最高のロッカバラードです。
その10
アーティスト:The Beach Boys(ザビーチボーイズ)
タイトル:Spirit of America.
ビートルズに始まり、ストーンズで続けたら、ラストはやっぱりビーチボーイズでしょう。
ビーチボーイズらしいコーラスワークが耳に気持ち良いロッカバラードです。
70年代の音楽なのに、さらに巻き戻って50年代に回帰したようなオールディーズ感が良いです。
この曲を聴くと、ダイナーで夜にボーリングシャツを着た仲間と集まって、ドーナツとクリームソーダを嗜んだあとは、オープンカーに乗ってダンスホールに向かい、女の子をナンパしてチークダンスを踊りたくなりますね。
このリストを書いた人:清水はなこ
めぐれるの文章を書いている人。 京都生まれの京都育ち。 だが、旦那が転勤になり2017年の春より東京在住。 座右の銘は「三度の飯よりロッカバラードが好き」。 趣味はセルフリノベーション。